2011月〜

第178回      宝永山  Houeizan  (2,693m)  
8月28日(土)
  
   富士山には70以上の寄生火山(側火山)があるが、その最大のものが宝永山である。 有史以来、最大の噴火としてその名を残す宝永大噴火で、山腹の一部が吹き飛び、連結した三つの爆裂火口と共に噴出物の堆積で出現した。江戸時代中期、元禄から宝永年間は日本全土が大地震に見舞われた時期である。宝永4(1,707)年、大きな被害をもたらした宝永地震の49日後、富士山の南東斜面で大爆発が起きた。溶岩流を伴わないこの噴火は大量の黒灰(玄武岩スコリア)と火山弾を噴出する激しいもので、特に東麓は壊滅的な被害をうけた。須走集落では焼け石の落下により、75戸のうち37戸が焼失、38戸が全壊した。噴出物は江戸にまで達し、降灰で日中でも暗かったとのことである。

6時30分 新宿駅西口出発 → 首都高・東名 71k → 中井SA → 東名 → 御殿場IC → 9時20分 水ケ塚P   9時35分 バス → 10時 富士宮口新五合目バス … 10時15分 出発 … 30分 六合目

Aコース
70分 馬の背 … 10分… 12時 宝永山  <昼食> …12時45分 下山 … 14時 富士宮口新五合目バス停
      歩行時間: 2時間40分     標高差: 300m

Bコース
15分 11時 火口底休憩所 … <休憩・昼食> … 12時40分 … 須山口分岐 … 宝永遊歩道 … 14時 富士宮口新五合目バス

14時15分 バス → 14時50分 水ケ塚P → 15時20分〜16時40分  <御胎内温泉> → 17時 <御殿場 金太郎> 食事 → 港北PA お疲れ様式 → 21時45分 新宿西口着
         リーダー: 椎橋 稔       参加人数: 10人 

日 記
 道を楽しむB班は、火口底休憩所で森林保安官の方々と知り合い、昼食を共にしながら、山のお話をたっぷり伺いました。ゴミ回収の話の途中で近くに積んであったケルンを見つけ、崩してみたら中からラーメンの残骸が・・・、こんなことはよくあるそうで、ゴミだけではなく、骨壷やお札など様々なものが埋められているとか。大変なお仕事です。下山は一緒にケルンを崩したり、ゴミ拾いをしながら、宝永山の楽しみ方や、植物の講義等も受け、一味お得な山行でした。せっかくご案内頂いたのに霧で獅子岩が見えなかったのが心残りでした。森林保安官のお二人に感謝です。【Mme.Ku】

                           
第177回      針ノ木岳 (2,821m) 〜 烏帽子岳 (2,621m)  
7月28日(木)〜8月1日(月)
  今回は日本三大雪渓の一つに数えられる針ノ木雪渓を登り、三大急登と呼ばれるブナ立尾根を下るロンググトレイルであった。共に日本二百名山である針ノ木岳と烏帽子岳を結ぶ山域は個性的な山々が連なる。北葛岳から不動岳の間はクサリ、ハシゴが連続し、やせ尾根や崩壊地の通過も多く、上級者向かつ健脚者向のコースで、それだけに蓮華岳を過ぎれば登山者も少なく静かな山行が楽しめた。山上に広がる爽快な池、蒼天を突く岩塔、高瀬湖と槍ヶ岳の絶景、蓮華岳のコマクサの群落など見どころも沢山。

7月28日(木)
20時 新宿駅西口出発 → 中央道・長野道 222k → 豊科IC → 42k 扇沢P  テント泊

7月29日(金)
扇沢 … 90分 大沢小屋 … 3時間30分 針ノ木小屋着 … 90分 針ノ木岳往復 … 針ノ木小屋宿泊
           歩行時間: 6時間30分                標高差: 1,400m

7月30日(金) 
針ノ木小屋 … 60分 蓮華岳 … 60分 北葛乗越 … 90分 北葛岳 … 120分 船窪小屋着 宿泊
    
          歩行時間: 5時間30分                累積標高差: 730m

7月31日(土)
船窪小屋 … 50分 船窪乗越 … 80分 船窪岳 … 160分 不動岳 … 90分 南沢岳 … 75分 烏帽子岳 … 40分 烏帽子小屋着 宿泊 
           歩行時間: 8時間15分                累積標高差: 970m

8月1日(日)
烏帽子小屋 … 240分 高瀬ダム → タクシー → 扇沢P → 入浴 ・ 食事 → 東京
            歩行時間: 4時間                      累積標高差: 1,250m
        リーダー: 椎橋 稔                       参加人数: 9人  


                           
第176回      皇海山  Sukaisan  (2,144m)  
6月11日(土)〜12日
   皇海山は群馬、栃木県境の稜線上にあり、足尾山塊の盟主である。江戸期までは信仰登山で賑わっていたが、近代に入って忘れ去られていた。そのおかげで手付かずの自然が残された。
   山体はシラビソ、コメツガの原生林に覆われ、渡良瀬川の源流になっている。日本百名山に選んだ深田久弥氏は「横がつまって颯爽と峰頭をもたげ、一気に下の沢まで落ちている姿は思わず脱帽したいほどの気品をそなえていた。」と書いている。
   山頂は三方を樹木に囲まれているが、鋸山、袈裟丸山、赤城山が望まれる。樹林越しに武尊山、谷川岳、至仏山、日光白根山、錫ヶ岳が見え、天候に恵まれれば北アルプスから富士山まで望める。
   空色山の会第77回Wで平成16年5月22日に玉原高原---尼ヶ禿山---ブナ平---玉原高原のコースを歩いている。                
6月11日(土)
7時 新宿駅西口出発 → 関越道 47k → 高坂SA → 関越道 91k → 沼田IC → 皇海橋P … 30分 二股 … 90分 不動沢のコル … 50分 皇海山 … 40分 不動沢のコル … 90分 皇海橋P → 28k 老神温泉・亀鶴旅館着 - 温泉・宴会



        歩行時間: 5時間10分     標高差: 795m

6月12日(日)
鶴亀旅館出発 →ウッドランドリゾート玉原散策 → 沼田IC → 東京
        リーダー: 椎橋 稔       参加人数: 10人 

                                

第175回      檜洞丸 hinokiboramaru (1,601m)  
5月21日(土)
                         
  檜洞丸は西丹沢を代表する山で、丹沢山塊では4番目に高い。丹沢の主稜に連なりながらも独立した山容を見せて横たわる。 頂上一帯はうっそうとしたブナの原生林に包まれ、その山の雰囲気から「丹沢の秘峰」と呼ばれる。5月中旬から6月中旬にかけて丹沢山塊の名花、シロヤツオ(ゴヨウツツジ)が咲き、うまくいけば赤紫のトウゴクミツバツツジとの共演も見られる。山頂からの展望はきかないが、西側に少し下ったところと途中の展望園地から富士山が望める。山頂から蛭ヶ岳側に下ったところに青ヶ岳山荘があるが、「青ヶ岳」とは檜洞丸の津久井方面からの呼び名で、この山に多く生息しているカモシカを「アオ」と呼んだためとか、山頂を覆う原生林が遠目には青く見えるためとかの諸説がある。        
  
6時30分 新宿駅西口出発 → 首都高・東名 43k → 7時45分 中川P → 大井松田IC → 30k  8時48分 ウェルキャンプP 

健脚コース
9時10分  登山口 … 50分 ゴーラ沢出合 … 50分 展望園地 … 90分 13時10分 檜洞丸 … 50分 展望園地 … 40分 ゴーラ沢出合 …40分 登山口… 17時 ウェルキャンプP  

          歩行時間: 約5時間30分                    標高差: 1,051m

道を楽しむコース
9時10分  登山口 … ゴーラ沢出合 … 登山口 … 13時30分 ウェルキャンプP

17時20分 ウェルキャンプP発 → <ぶなの湯>入浴 → 18時40分  <山さ季>食事 − 解散

         リーダー: 椎橋 稔、 吉田善太郎                       参加人数: 13人